Editing Support BOX
エディティングサポートボックス
編集システム構築の経験豊富な伊藤忠ケーブルシステムへご相談ください
Avid DS:メディアの効率的なパージ方法。
DS上で、メディアを削除する場合にはMediaComposerのように個々のシーケンスやマスタークリップを選択して、右クリック-Delete Clip & Unused MediaもしくはDelete Clip & All Mediaどちらかを選んで削除します。
ちなみに
Delete Clip & Unused Media:クリップが他で使用している場合にはマスタークリップのみ削除され、シーケンス上のメディアは残ります。しかしマッチクリップ等が使えなくなります。
Delete Clip & All Media:クリップが他で使用していても構わずメディアごと削除します。シーケンス上のメディアは、「media not available」と表示されメディアオフラインになります。
ただ上記方法では、メディア、レンダリングキャッシュを別々に削除することが出来ません。
Data Management-Purge Mediaを使用すると絵だけ音だけ、キャッシュだけなどを選択して個別に削除することが可能です。ここでは、メディア削除が必要な3つの場合に分けて効率的なパージの方法を説明します。
※パージとは、ログファイルだけ残して、実メディアのみを消去することです。ログファイルが残っているので、後々必要になった際にバッチキャプチャが可能です。
①編集作業が一段落したので、今までレンダリングした不要なキャッシュメディアだけを削除したい場合。
②マスターシーケンスが完成したので、完パケ以外のシーケンスに含まれる不要なメディア等を
一括で削除したい場合。
③アーカイブする際にプロジェクトデータだけを残したいので、すべてのメディアを一括で削除したい場合
<①編集作業が一段落したので、今までレンダリングした不要なキャッシュメディアだけを削除したい場合>
バックアップのためにシーケンスを複製していた場合には、残したいシーケンス以外を削除します(シーケンス選択しexplorer上のXボタンでDeleteします。注意:右クリック-Deleteではありません!!)。
Data Management-Purge Media選択し、Purgeウィンドウで下図のように設定します。
-Optimaize Forに関して-
Quick Storage Recovery:完全にどこからも参照されていないメディアのみ削除します。
Maximum Storage Recovery:部分的に参照されているメディアがある場合には、
分割して必要な部分だけを残します。その分パージに時間が掛かります。
<②マスターシーケンスが完成したので、完パケ以外のシーケンスに含まれる不要なメディア等を
一括で削除したい場合>
不要なマスタークリップやタイトル素材、レンダリングキャッシュ等を完パケで使用しているもの以外
全てを削除したい場合には、Purgeウィンドウで下図のように設定します。
その前に、事前に残したいマスターシーケンスや使用しなかったが残して置きたいメディアを
Avid ExplorerもしくはClip Trayで選択しておきます。
この削除を行ってからアーカイブを行うと完パケに必要最低限のメディアだけを残せます。パージして、
メディアアイコンが赤くなったものはマスターシーケンスで使用されていないものなので、消去しても構いません。
<③アーカイブする際にプロジェクトデータだけを残したいので、すべてのメディアを一括で削除したい場合>
プロジェクト終了したので、アーカイブにはプロジェクトデータだけを残したい場合。
メディアは、再度バッチキャプチャを行えば良いときには、Purgeウィンドウで下図のように設定します。
ストレージの容量を空かせるためには効率的なメディア管理が必要です、
DSのPurgeツールを上手く利用して役立ててください。
※この記事は予告なく変更することがあります。