スマートアクセスルール
アクセスコントロールは、共有ストレージを使用する上で欠かせない機能の一つです。
一般的なネットワークアクセスコントロールリスト(ACL)を使用する製品は、制作途中でデータ保護を始めることはできませんが、Facilisソフトウェア Version 8.1から搭載された「スマートアクセスルール」を使用すれば、制作過程にあるデータであってもスムーズかつ安全にデータ保護を始めることができます。
従来のACLでは、ユーザーが頻繁かつ高速にアクセスしているデータの制限を自由に行うことが難しいですが、「スマートアクセスルール」を使用すれば容易に実現できます。
「スマートアクセスルール」を適用していても、複数のアプリケーションでのプロジェクトファイルの変更・保存、RAWデータやプロキシの操作、メディアやプロジェクトディレクトリの共有は変わらず簡単に行うことができます。
また「スマートアクセスルール」は、不要なアクティビティからパスやファイルを保護することも可能です。
データ保護ポリシーは、ボリューム内にフォルダやファイルが存在しているかどうかに関わらず、テンプレートとして自由にボリュームへ適用することができます。
通常のユーザーアカウントもしくはActive Directoryのユーザーアカウントに連携させることができるので、特定のグループやユーザーにのみアクセスを許可し、他のグループやユーザーには制限をかけることもできます。
「スマートアクセスルール」は、通常のFacilisソフトウェアで使用可能なため、他のインターフェイスを新たに覚える必要もありません。
スマートアクセスルール設定画面
削除制限
任意のファイルタイプを指定して意図しないもしくは悪意のある削除からデータを保護します。
ボリューム上のどこにあっても適用可能です。
プロジェクトデータ、カメラ素材などファイルタイプは問いません。
ユーザーアクティビティの監視
特定のファイルタイプ/ フォルダ/ ユーザーまたはグループによる読み取り/ 書き込み/ 削除/ 作成のアクティビティを監視可能です。
書き込み専用
書き込み専用アクセス権を持つユーザーは、ファイルをボリュームにコピーすることは可能ですが、コピー後のファイルを確認することができません。意図せずデータコピーされることを防ぎ、データ漏洩のリスクを防ぎます。
ゴミ箱機能
特定のファイルタイプや特定のフォルダを永久削除から保護できるよう、ボリューム単位でゴミ箱フォルダを設定することが可能です。全ユーザーに適用もしくは特定のユーザーにのみ適用など、設定は自由です。