Case Study
導入事例
株式会社プラットワークス様(https://plat.works/)は2020年に創業され、放送および配信事業者向けのオペレーション代行やデジタルサイネージなどの映像メディアの運用代行、それらサービスのオペレーション業務全般のコンサルティングを提供されています。新たなサービス「PLAT BaaS」一気通貫型放送業務代行サービス ”Broadcast as a Service”を提案され、放送および配信業界における信頼と実績をもとにニーズに応じた高品質なサービスを提供されています。
同社は、提供された映像素材を各放送局やVOD事業者向けに納品・伝送する前に、Venera Technologies社のPulsar Professionalを使用してQCされています。
今回、QCツールの導入に至った経緯や日頃の業務内容について、業務運行サービス部映像素材チーム 阿部様、小野様、大村様よりお話を伺うことができました。
- QCツールの導入をご検討された背景からお聞かせいただけますか?
私たちはケーブル局、CS・BS放送局、VOD事業者向けにコンテンツの納品および伝送業務を行っています。各チャンネルが求めるクオリティーを担保するため、目視チェックやフォーマット、メタデータの確認が必要です。しかし、これらの作業を現人員で行うのは困難と判断しました。そのため、効率的な品質管理を実現するためにQCツールの導入を検討することになりました。
- 数あるQCツールの中からPulsarをお選びいただいた理由についてお聞かせください。
検討段階でいくつかのQCツールをテストしましたが、Pulsarが弊社としては一番マッチしました。特にCMのQCではラウドネスやHardingチェックが必須ですが、Pulsarはこれらを1台で処理可能です。通常、QC、パカチェック、ラウドネスのために3つの機材が必要ですが、Pulsarなら1台でカバーします。また、ウォッチフォルダ機能により、ファイルをフォルダに置くだけでチェックが完了するため、フローがシンプルでわかりやすく、Pulsarに不慣れなメンバーでも簡単に利用ができます。
また、Pulsarは放送用のMXF素材だけでなく、VOD向けのMP4やMOVなど多様なフォーマットにも対応しているため、非常に魅力的です
- どの様なシーンでPulsarをご活用いただいていますか?
各社から素材が入稿される際、Pulsarを使用してコンテンツとコンテナ情報のチェックを行っています。
クオリティーチェックでは黒味チェック、Harding、ラウドネスが頻繁に使用されています。各社のファイル入稿方法が異なるため、オンラインアップロードやコピー時にデータが正しく扱われず、ビデオノイズや黒味が発生することがありますが、これらはPulsarで未然に防がれています。
- Pulsarを導入したことで、業務の効率改善やその他の利点はありましたか?
お取引させていただいている放送局やVOD事業者が多いため、毎月約5,000から6,000ファイルを扱っています。これらのファイルはすべてPulsarを使用して品質管理を行っています。大量のファイルを人力でチェックするのは現実的ではありませんが、Pulsarは24時間稼働が可能で、人によるチェックのクオリティーのばらつきもありません。さらに、Pulsarの年間保守費は毎年更新していますが、それでも人的リソースとのバランスを考慮すれば、コスト面でのメリットは大きいです。
- 今後Pulsarに期待されることはございますか?
現在、AIや機械学習(ML)の組み込みに関する開発が進行中とのことで、今後の展開が楽しみです。特にテロップや文字表現の倫理チェックについては、現状では目視で行われており、非常に手間がかかる作業となっています。
このような作業を効率化するために、機械学習を活用してNGワードを学習し、Pulsarがアラートを出す機能があると非常に便利です。また、新バージョンのリリースは年数回行われており、今後の機能拡張に大いに期待しています。
このような作業を効率化するために、機械学習を活用してNGワードを学習し、Pulsarがアラートを出す機能があると非常に便利です。また、新バージョンのリリースは年数回行われており、今後の機能拡張に大いに期待しています。
今回、国内Pulsarユーザー様の中でも長年ご利用いただいているプラットワークス様にインタビューを実施させていただきました。インタビューでは、日常業務でのPulsarの活用方法について詳しく伺うことができました。ご多忙の中、インタビューに快く応じてくださった阿部様、小野様、大村様に心より感謝申し上げます。今後もお客様の期待に応えられるよう、メーカーと共に頑張って参ります。