Case Study
導入事例
株式会社松竹映像センター様 (https://www.shochiku-mediaworx.jp/) は、映画、ドラマ、テレビの映像編集および音響仕上げ、4Kグレーディングや過去フィルム作品のレストア業務など、長く映像コンテンツ制作業務を支えられてきたポストプロダクションスタジオです。各所に分かれていた拠点を2014年に統合した際、効率的な編集作業を確立するために共有ストレージを導入されております。当時導入したストレージは長期間使用によるデータドライブの劣化や容量不足などの問題に直面したため、更新をご検討されていました。2019年に最初のFacilis Technology社製共有ストレージ (以下、Facilis) をご採用いただきました。
主にHDビデオ編集およびオーディオ編集でご使用されているのはHUB ONE+HUB 16システムになります。2019年設置当初はHUB 16 96TBをビデオ用、HUB 16 64TBをオーディオ用と筐体ごとに用途を分けておりましたが、より柔軟なボリューム運用を実現するため翌年にはHUB ONEサーバーを導入いただいております。その後2022年にはHUB 16 128TBも増設いただき、現在288TBの物理容量の中で自由に論理ボリュームを作成してお使いいただいております。これらのボリュームは7階の映像編集室からはもちろん、1階の音響制作室からもアクセス可能なようネットワークを構成しているため、スタッフがフロア移動することなくデータのやり取りが可能です。
主にHDビデオ編集およびオーディオ編集でご使用されているのはHUB ONE+HUB 16システムになります。2019年設置当初はHUB 16 96TBをビデオ用、HUB 16 64TBをオーディオ用と筐体ごとに用途を分けておりましたが、より柔軟なボリューム運用を実現するため翌年にはHUB ONEサーバーを導入いただいております。その後2022年にはHUB 16 128TBも増設いただき、現在288TBの物理容量の中で自由に論理ボリュームを作成してお使いいただいております。これらのボリュームは7階の映像編集室からはもちろん、1階の音響制作室からもアクセス可能なようネットワークを構成しているため、スタッフがフロア移動することなくデータのやり取りが可能です。
2024年にはDPX連番ファイルの編集作業を中心に利用されるHUB FLASHPoint 48Sを設置させていただきました。HUB 16と同様に4RUとコンパクトな筐体でありながら48式のSSDを搭載しており、10GB/秒の驚異的なベンチマーク値を誇ります。SSDの高速アクセスと192TBの高容量を兼ね揃えたFLASHPoint 48Sは、設置後すぐに旧SANストレージからデータコピーを開始し、コピー完了後すぐに実作業でご使用いただいております。元々ご利用されていたSANシステムの場合、4K解像度のDPX連番ファイル再生中にコマ落ちや、書き出し中にエラーが発生するケースもありましたが、FLASHPoint 48Sでは問題なく再生と書き出しの同時処理ができています。さらに、ストレージに対する帯域要求が厳しいフィルムレストア業務もFLASHPoint 48Sで行われており、複数の高帯域ワークフロー全てをこの1筐体でカバーしています。
撮影素材やトランスコード済みファイルなど日々大量のデータが増えていく制作現場において、共有ストレージの容量とパフォーマンスの相関関係は無視できません。制作業務を効率よく進めるためには共有ストレージの帯域性能を最大限活用する必要がありますが、従来のストレージでは空き容量が減っていくにつれパフォーマンスが発揮しづらくなる、といった問題がありました。これによっていざというときにプレビュー業務でコマ落ちが発生したり、書き出したファイルにドットノイズが検出されたりと、不要な確認業務が増えてしまいかえって非効率となってしまうこともあったそうです。Facilisの場合そのような問題は起きません。データ量が増えて空き容量が少ない状態であっても、Facilisの仮想ボリューム技術は常に高いパフォーマンスを維持した状態で動作します。これまで頭を悩ませてきた共有ストレージの容量問題は、Facilisを使用することで解決されました。
Facilisの幅広いクライアントOSバージョンのサポートもご採用いただいた理由の1つです。ご使用されているMacにはAdobe Premiere ProやBlackmagic DaVinci Resolveなど多くのアプリケーションがインストールされておりますが、共有ストレージとの互換性の関係でバージョンアップができない状態が長く続いていました。FacilisはMacOS 10.10 Yosemiteから最新の14 Sonomaまで対応しており、使用するアプリケーションのバージョンを制約することはありません。Facilisを導入いただいた後、MacOSバージョンの制限がなくなったため、早速アプリケーションのバージョンアップをご検討いただいております。
今回の取材に応じていただいた技術部データマネジメントグループ 原様、原田様から以下のコメントをいただきました。
「これまで色々な共有ストレージを使用してきましたが、Facilisが一番安定しているように感じます。もう4年以上Facilisを使用しているのでデータドライブ障害が発生することもありましたが、障害ドライブの交換作業は簡単ですし、交換後のリビルド中であっても問題なく編集作業ができています。また、これまで一度もリビルド失敗によるデータロスはありません。以前はSANシステムの総帯域を考慮して使用する端末の稼働状況を考える必要がありましたが、Facilisの場合あまり気にしなくてもいいので助かっています。ドラマ素材の共有や複数クライアント端末からのDPX連番ファイルプレビューなど、今までのストレージでは難しかった多くのことがFacilisで実現可能になりました。今後、フィルムレストア業務が増えることが予想され、さらにHDRでのフィルムスキャンの運用開始も検討しています。これから共有ストレージにはより高いパフォーマンスが求められることになりますが、Facilisはそのほとんどのリクエストに答えられる唯一無二のストレージだと思っています。」