ネットワークインフラ統合管理・監視システム
DataMiner

  • ベースバンドからSDI over IPベースのシステムに移行をご検討中の放送局様向け
  • IP化で大規模な信号伝送の運用改善をご検討中の事業者様向け
  • SDIと異なり、同時に監視しなければならないことが多すぎるが、どうやって可視化したらいいか分からない。
  • ユーザ側でも監視画面をチューニングして業務改善したい。
  • せっかく投資してIP化するのであれば、ベースバンド時代よりも効率化したい。

DataMinerは、このようなお悩み・ご希望を解決できる総合管理・監視のために必須のソフトウェアソリューションです。

オールIP化ネットワークのメリット・デメリット

オールIP化した次世代IPネッ トワークは、以下のような多くのメリット・デメリットがあります。

メリット


  • ケーブルの削減
  • 低コストで大容量への拡張性が高い
  • 仮想化の促進
  • SDIに比べて、リソース共有の仕組みが作りやすい
  • フォーマットフリー
  • 技術革新のスピードへの対応

デメリット


オールIPシステムでは、ただ信号を通すだけでも下記のような多くの状態を同時に把握することが必要になります。

  • PTPグランドマスターの状況(GPSロック状態、Primaryが誰か等)
  • 送信側のIPアドレス、マルチキャスト送信状況、同期信号受信状況
  • 受信側のIPアドレス、マルチキャスト受信状況、同期信号受信状況
  • スイッチの同期信号同期モード(OC、BC、TC)
  • スイッチの各ポートの同期配信モード(Master、Passive)
  • スイッチの各ポートのVLAN ID
  • パケットロス状況
  • 光トランシーバのレベル
  • 各パケット間遅延量の状態

仮想環境ではさらに階層が増えます。参照先が多岐に渡るため、運用者がスイッチに対してshowコマンドを手打ちしていては間に合いません。

あらゆるプロトコルに対応

従来のネットワーク監視システムやアラーム監視システムではこれらの情報取得に限界がありますが、DataMinerは、エッジデバイス側で出力が可能なデータをすべて吸い上げることが可能です。
このために、SNMPだけでなく、エッジデバイスが対応しているあらゆるプロトコルに対応(たとえそれが独自プロトコルであっても)してデータ取得をするため、下記のような多様な状態監視が可能です。

リアルタイム監視

インフラ内のあらゆる要素を、統合プラットフォーム上でリアルタイムに監視します。

  • オンプレ、オフプレ(クラウド)、あるいはその両方
  • 従来型の放送機器(マルチビューワ、モニタ、カメラ、映像・音声プロセッサ、グラフィクスデバイス)
  • ネットワーク機器、ストレージ、OS、仮想マシン、マイクロサービス
  • 死活監視、容量/帯域監視、機能監視
  • ハードウェア/ソフトウェア/ネットワーク監視
  • 映像/音声/メタデータの各ストリーム監視
  • 放送機器コントローラのラベル情報、クロスポイント情報監視
  • xFlow情報を含めた各エンドポイント、スイッチ、SDNコントローラから収集したフロー情報、テレメトリ監視
  • サービスレベルの低下や停止の兆候を検出し警告
  • 2022-7の予備系ストリームもリアルタイム監視
  • PTPモニタリング
  • SFP TX/RX光パワー計測

運用監視画面はVisioで構築

従来のアラーム監視システムでは、監視画面はSI'erやソフトウェアベンダーに依頼して、改修をすることが常でしたが、DataMinerではユーザ側でマイクロソフトVisioのデータで監視画面を構築することが可能です。Visio内にメタデータを埋め込むことにより、監視対象のエッジデバイスから取得したリアルタイムのデバイスの状態に連動して、監視画面の図形を動的に表示/非表示、回転、反転などの変化のある描画を自動化させることができます。また、エッジデバイスに対してこの監視画面上から制御をかけるように作り込むことも可能です。

運用監視画面はVisioで構築

IPインフラならではの監視・管理・制御

単なる監視ではなく、以下のようなIPインフラならではの監視・管理・制御が可能です。

  • VLAN/ACL/VRFの制御
  • 検疫ネットワーク内でテスト運用したうえでエッジデバイスを本番系ネットワークに投入
  • ラウンドロビンでIP信号をIPアナライザ向けに自動クロスポイント制御

IPインフラでのリソース共有

DataMinerのプラットフォームを利用すれば、運用に合わせて論理的なシステム構成を動的に変更することも可能です。IPインフラでのリソース共有はその一例です。
IPインフラでは組織内の複数のグループ間でのリソースの共有が可能です。

  • シナリオ毎に論理的な系統・コンフィグの切り替えにより仮想ルータードメインを構成
  • ライブプロダクションのようにシームレスのクロスポイント制御が必要なシナリオ時には、使用時の帯域を考慮しつつノンブロッキングの仮想ルータドメインを構成

IPインフラでのリソース共有

ネットワーク変更への対応

IPベースのインフラでは、ネットワーク構成・系統を柔軟に変更することが可能なため、その変更の検出・設定の効率化が重要です。 DataMinerでは、メーカー独自プロトコルやIS-04など新たに登場する標準技術などを用いて、ネットワーク上に接続される各種エッジデバイスを自動検出し、必要なデフォルト設定を自動適用し、監視用のラック実装画面も自動生成します。また、個々のデバイス単位での設定、ファームウェアのバージョン管理もDataMiner上で一元管理ができます。

ネットワーク変更への対応

SRM
( Service and Resource Management Suite)
オプション

SRM( Service and Resource Management Suite)は、IPインフラでの資源活用を最大化するような機能を搭載しているオプションシステムです。

サービスマネージャー
仮想化エンジン
リソースマネージャー
プロファイルマネージャー
フレームワーク
オートメーションエンジン
スケジューリングエンジン
  • IPインフラ内の物理/論理/仮想基盤上の機能、容量、帯域、接続性、死活状態をリアルタイムで把握しているため、エンドtoエンドでのサービス、リソース管理が可能
  • IPインフラ内で、IGMPベースの信号切り替え方式、SDN制御ベースでの切り替え方式が混在した環境や、SDI/IP混在したハイブリット環境にも対応
  • 複数のSDNコントローラの上位系システム「マスターSDNオーケストレータ」として振る舞う