Case Study
導入事例

株式会社ブル
株式会社ブル 様

株式会社ブル様 (https://bull-japan.co.jp/) は、主にテレビドラマの同録やビデオ編集・MAなどのポストプロダクション業務を行っており、これまで数多くの作品に携わられてきました。この度、新たな番組制作用ストレージとしてFacilis Technology社製共有ストレージ (以下、Facilis) をご採用いただきました。

新番組に向けて制作環境を検討していく中で、既設の共有ストレージを増設することも想定していたそうです。しかし、以下の点が懸念されました。

  • 10GbE以上の高速な接続インターフェースの実装
  • ストレージの持つ最大帯域幅
  • 新たに導入するDaVinci Resolveとの親和性
  • 長期保存データによる容量不足
  • 5年以上継続して利用しているため将来的な障害が心配

これらの懸念事項を払拭すべく、Facilis HUB 48およびHUB 24を新たにご導入いただきました。

384TBという物理容量を有するHUB 48は、主にAvid Media Composerによる編集業務用途で使用されています。8RUの筐体には48式のエンタープライズHDDが搭載されており、Facilis Technology社製のHDDベースストレージとしては最高レベルのパフォーマンスを有しています。このHUB 48は、1シャーシで3.5GB/秒というパワフルなベンチマーク値を提供可能で、複数クライアントからのデータ転送リクエストや高帯域ワークフローなど、お客様の制作環境を力強くサポートします。

同一ネットワーク内には、主にDaVinci Resolve用ストレージとして192TBのHUB 24を設置させていただきました。HUB 48よりもコンパクトな筐体でありながら、2.5GB/秒という帯域幅を実現しています。このHUB 24にはDaVinci Resolveのプロジェクトライブラリがセットアップされているため、1つのプロジェクトを複数のエディターが並行作業できるDaVinci Resolveコラボレーションが可能となっており、エディター間のコミュニケーションをスピードアップしつつ、より柔軟な作業環境の構築に貢献しています。

株式会社ブル Facilis HUB 24(上段)とHUB 48(中段および下段)の実装図

Facilis HUB 24(上段)と
HUB 48(中段および下段)の実装図

株式会社ブル ネットワーク

多種多様なカメラフォーマットで撮影されたファイル素材の中には4K RAWやLogなど大容量のファイルも多く、既設のストレージにコピーするだけでも時間がかかっていました。

一部のクライアント端末では、Facilisとの接続経路をダイレクト接続とスイッチ経由接続により二重化しています。ダイレクト接続されたクライアントでは、常時32Gb FCや25Gbイーサネットの帯域をフル活用して高速にデータ転送を行いますが、万が一、ダイレクト接続の経路で障害が発生した場合でも、スイッチを経由して継続的にFacilisボリュームにアクセスすることが可能です。これにより、Facilisストレージの持つ帯域幅を最大限に活用していただきつつ、有事の際のバックアップ系統も担保しています。

今回の取材に応じていただいたポストプロダクション技術部 岡田様から以下の通りコメントをいただきました。

「2023年スタートの新番組に向けて新たなストレージを選定していたところ、豊富な導入実績を持つFacilisを見つけました。10GbE接続でもコピーに時間がかかるような大容量の撮影素材を、どれだけ効率よくストレージに入れていくか、さらにそれらのデータをリアルタイムで編集可能なストレージ、というのが選定のポイントとなっていました。Facilisは、その筐体の大きさからは想像できないようなパフォーマンスを引き出してくれるので、単純なデータコピーから複雑なタイムラインの編集など、多くの場面でその恩恵を受けることができます。より高速で自由度の高いストレージを導入することができたので、今後、スタッフがさらにクリエイティブな制作手法を確立できるようになると思います。」今後、スタッフがさらにクリエイティブな制作手法を確立できるようになると思います。」

株式会社ブル ポストプロダクション技術部 岡田様

ポストプロダクション技術部 岡田様

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