Case Study
導入事例

放送大学学園
放送大学学園 様

メーカー

IHSE

導入機器

Draco Tera Flex 480シリーズ

Draco CWDM

Draco Tera Flex 480シリーズ

Draco CWDM

放送大学学園様に、業務の効率化とセキュリティ確保のためKVMシステムを導入していただきました。当初は他社製品も検討されておりましたが、実績が多く長期的な安定動作が見込めるIHSE Draco KVMを採用いただきました。

CONユニットに接続されたソニー製PDW-U2とCFカードリーダー

CONユニットに接続されたソニー製PDW-U2とCFカードリーダー

CONユニットに接続されたソニー製PDW-U2とCFカードリーダー

使用されているマシンは、ラジオおよびテレビ番組の送出システムやデータ放送、字幕放送システム、番組情報管理システムなど、情報漏洩やウィルスの脅威から守ることが求められる設備のため、セキュリティ性の高いKVMシステムが必要でした。また、ソニー製PDW-U2ドライブやバーコードリーダー、CFカードリーダーなどの周辺機器に対応し、マシンの出すアラーム音を遠隔地で確認することができる、高セキュリティかつ柔軟なKVMシステムの導入が課題となっておりました。

マシンルームに設置されたマシンとKVMスイッチ

マシンルームに設置されたマシンとKVMスイッチ

今回のKVMシステム導入により、全てのマシンをマシンルームに集約することで、ウィルス感染などの危険性の高いUSBメモリが勝手にマシンに挿される心配がなくなり、さらに高温多湿やホコリなど故障の外的要因からも遠ざけることができました。また、学園内のスタジオや居室から目的に応じたマシンを自由に選択することができるため、オペレーターがわざわざ部屋を移動しなくても作業を進めることが可能となり、セキュリティ性の担保と効率化の両方を実現しました。

「テレビおよびラジオの放送用素材は、マスター室、マシンルームとは数百メートル離れた別棟の保管庫に保管しており、KVMシステム導入前はこの保管庫から放送用素材のインジェスト端末があるマスター室まで運ぶ必要がありました。これは放送用素材がテープ媒体で、マスター室で再生して送出していた時代の名残で、放送素材を落として破損するなどの危険性がある上、作業効率が上がらない要因となっていました。IHSE Draco KVMはキーボードマウスのみならず、XDCAMディスクなどのUSBメディアまで安定して伝送してくれるため保管庫内でのインジェストが可能となり、旧態依然としていた運用体制を劇的に改善することができました。」と、担当者様からコメントをいただきました。

マシンルームとの距離に応じて、KVMエクステンダーの接続ケーブルをCat Xとファイバーで混在させています。マシンルームのある放送・研究棟内はCat Xケーブルで接続し、物理的に距離のある制作棟へはファイバーモデルのエクステンダーを採用し、ファイバーケーブルで接続しています。
KVMスイッチから制作棟までエクステンダー台数分のファイバーケーブルの敷設はせず、既設のファイバーケーブルに複数エクステンダーを多重化することのできるDraco CWDM(光多重化装置)を採用いただきました。
エクステンダーモデルやケーブル長、多重化の有無などで操作性や画質に影響はなく、どこで操作しても同じように動作するところも高く評価いただいております。

ファイバーケーブル成端箱

Draco CWDM

既設のファイバーケーブル成端箱とDraco CWDM

各エクステンダーを接続するKVMスイッチは2式導入いただき、メインスイッチ、バックアップスイッチという形で冗長性を持たせております。バックアップスイッチは常時メインスイッチから情報を引き継いでいるため、万が一メインスイッチに障害が発生した場合でも、物理的にバックアップスイッチへ接続を変更するだけで運用を継続することが可能です。

システム構成