Case Study
導入事例

株式会社WOWOW 様

導入経緯

株式会社WOWOW様は、主にスポーツ中継収録用に、SDIキャプチャのデファクトスタンダードであるPipelineを複数台使用されていましたが、同製品のサポートが終了となる一方、故障が発生し始めてきたこともあり、機器の更新を検討されていました。
SDI over IPの発展によりSDIキャプチャ製品は以前と比べて淘汰はされてきましたが、それでも数ある候補の中から、ロシアワールドカップなどのスポーツイベントで中継収録の実績があり、Pipelineの後継モデルにあたるLightspeed Live Capture C4 (以下、LSLC C4) をご採用いただきました。
Pipelineは入力がHD 2チャンネルのみでしたが、LSLC C4は最大で8チャンネルのHD入力に対応しています。また4K収録の場合、XAVC 60Pの2ch同時収録も可能となっています。4K放送を開始されたWOWOW様にとって、将来の4K収録を見据えた最適な機器選択となりました。

Lightspeed Live Capture C4 × 3式

収録センターのラック内に収納されたLSLC C4 x 3式。
USBポートより延長ケーブルでポータブルHDDを接続、
収録後ほぼすぐに可搬できるようにしてある。

導入効果

従来、Pipelineでキャプチャした素材を外部で編集するためには、まずUSB HDDに手動で素材をコピーしてから、使用する編集用フォーマットへトランスコードしなければならないケースがありました。また、回線収録などを行う別の収録サーバから書き出す場合、ノンリニア編集機を使って収録ファイルを書き出したあと搬出用ストレージへ一旦 コピーし、そこからようやくUSB HDDにコピー、同様にトランスコードを行うケースがありました。
LSLC C4では同時にリリースされた新たなオプションLSL-VANTAGEF64-CAPの併用により、キャプチャした収録ファイルに追っかけでトランスコードを行い、増設したUSBポートを経由してC4から直接同時に複数台のUSB HDDへ書き出すことが可能になったため、どちらのケースにも有効となりました。

株式会社WOWOW 様ご担当 黒瀬様

取材に応じていただきました収録センターご担当 黒瀬様

「Pipelineと同じ1Uというコンパクトな筐体ながら入力チャンネル数は倍に増加し、新たなリラップオプションのお陰で以前と比べて作業時間を半分ほどに短縮できました。収録後にほぼ待ち時間なく素材を持ち出せるので制作担当からも好評です。また回線収録時に収録サーバへの書き込みとHDDへの書き出しを同時に行い社内外での編集に使用できるため、とても有意義な機器更新になりました。」と、収録センターご担当者の㈱TBSアクト 黒瀬友博様から、嬉しいお言葉を頂戴することができました。4K収録にもぜひご活用下さい。