Draco tera IP Gateway
Draco tera IP Gatewayは、IHSEのKVMスイッチであるDraco tera FlexシリーズおよびDraco tera Enterpriseシリーズに提供される新たなオプションです。
既存のIPネットワークを経由して、建物間、キャンパス間、オフィス間など、距離的に離れた場所に位置する複数のIHSE KVMシステムの相互通信を可能にします。
独自プロトコルの高度なセキュリティとハイパフォーマンスを兼ね備えたDraco KVMシステムに、TCP/IPプロトコルの柔軟性が統合されました。
これにより、ユーザーはDraco KVMシステムが持つ高いセキュリティ性は維持しながら、ほとんど遅延を感じることなくリアルタイムに遠隔地のコンピュータへアクセスし、円滑にコミュニケーションを取ることが可能です。
Draco tera IP Gatewayの使用により、標準的なIPネットワークスイッチを介して複数のDraco KVMシステムを相互接続し、単一のKVMシステムを構築することができます。
Draco IP Gateway1台につき最大8系統の双方向IPネットワーク接続に対応し、デュアルリンク解像度(2560x2048@60Hz)までのオペレーションとターゲットPCのリモート操作を可能にします。
Draco tera IP Gatewayの特長
2つのプロトコルによる最高品質
Draco tera IP Gatewayは、IHSE独自のプロトコルとIPプロトコル双方の長所を兼ね備えています。
運用の柔軟性、セキュリティ、保守性を損なうことなく、KVMマトリクスシステムのIPルーティング化を可能にします。
既存のIHSE KVMシステムの拡張
標準的なITインフラを使用して、既存のIHSE Draco KVMシステムを迅速かつ容易に拡張することが可能です。
柔軟性
距離的に離れたフロアや拠点にKVMシステムを拡張することができ、管理者やシステム設計者は柔軟にシステム構築ができます。
リアルタイムオペレーション
コンピュータとユーザーを瞬時に切り替えて接続し、遅延や黒味を生じないリアルタイムの操作環境を実現します。
コンピュータとユーザーを瞬時に切り替えて接続し、遅延や黒味を生じないリアルタイムの操作環境を実現します。
セキュリティと信頼性
Secure Core Technologyにより、IPネットワークからDraco KVMシステムへの直接的なアクセスは制限されます。
KVMシステムとIPネットワークを切り離すことで、KVMシステムに対する潜在的なサイバー攻撃は完全にシャットアウトされ、KVMシステムの高い安全性が確保されます。
将来性
自宅オフィスやITサポートアプリケーションなど、様々な用途におけるリモートアクセスを可能にします。
活用場面
建物内接続
Draco tera IP Gatewayは、既存のIPネットワークインフラを利用して建物内のKVMシステムの接続を可能にします。
最小限のケーブルでフロア間のマトリクス接続が可能です。
キャンパスネットワーク
Draco tera IP Gatewayを使用すると、キャンパス内の別棟にある複数のKVMシステムを、簡単かつ効果的に相互接続することが可能です。
例えば、工業団地、空港、大学、開発施設など、ユーザーは建物の敷居を越えて離れたKVMシステム内のコンピュータにアクセスすることができます。
都市圏内ネットワーク
Draco tera IP Gatewayを使用すれば、WAN経由で離れたKVMシステムに接続することも可能です。
ユーザーはローカルなKVMネットワークに縛られることなく、遠く離れた場所にある必要なリソースに自由にアクセスすることができます。
都市間ネットワーク
Draco tera IP Gatewayは、都市間を相互に接続するIPネットワーク上で動作しながら、KVMシステム全体のセキュリティは確保します。
広い範囲に設置された複数のKVMシステムをリアルタイムに安全に接続することが可能で、フォールバックやスタンバイ運用にも最適です。
製品ラインナップ
製品名 | IP Gateway Draco tera enterprise |
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型番 | 480‐IPG |
インターフェース | 2×SFP+ Cageincl. 1×10G SFP+ |
プロトコル | IPv4 |
KVMストリーム | デュアルリンク解像度(2560x2048@60Hz)の1Gbpsストリームを最大8本まで伝送可能 |
最大延長距離 | 9/125μmシングルモードファイバ使用時10㎞(ネットワークスイッチまでの距離は納品時に使用したSFP+モジュールの仕様による) |
製品名 | IP Gateway Draco tera flex |
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型番 | F480G |
インターフェース | 2×SFP+ Cageincl. 1×10G SFP+ |
プロトコル | IPv4 |
KVMストリーム | デュアルリンク解像度(2560x2048@60Hz)の1Gbpsストリームを最大8本まで伝送可能 |
最大延長距離 | 9/125μmシングルモードファイバ使用時10㎞(ネットワークスイッチまでの距離は納品時に使用したSFP+モジュールの仕様による) |
Draco Vario IP Gateway CONは、新しいIPベースのCONユニットです。Draco tera IP Gatewayが実装されたDraco Tera MTXスイッチとIPネットワークインフラ経由で接続が可能で、遠隔地にあるDraco Tera MTXスイッチ上のCPUをストレス無く操作できます。IP Gatewayが持つ優れたKVMアーキテクチャは、マルチキャスト・IGMP・ジャンボフレームなどの複雑な設定を必要としません。IP-R483シリーズは、デュアルディスプレイ対応のモデルもラインナップされています
製品名 | Draco vario IP Gateway CON – Series 481 |
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型番 | IP-R481-BUHCL IP-R481-BUHSL IP-R481-BUHCLR IP-R481-BUHSLR |
エンベデッドオーディオ | 2チャンネルPCMステレオオーディオ |
最大解像度 | 1920x1200@60Hz |
最大延長距離 | Cat X:100m シングルモード:10km ※ネットワークスイッチから |
製品名 | Draco vario IP Gateway CON – Series 483 |
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型番 | IP-R483-B2HC IP-R483-B2HS IP-R483-B2HCR IP-R483-B2HSR |
出力 | プライマリー:1x DisplayPort 1.1 セカンダリー:1x Mini DisplayPort 1.1 |
エンベデッドオーディオ | 2チャンネルPCMステレオオーディオ |
最大解像度 | シングルヘッドオペレーション(プライマリーのみ) 1920x1080@120Hz(reduced blanking) 1920x1080@60Hz(normal blanking) 2560x1440@60Hz(normal blanking) 3840x2160@30Hz(reduced blanking) 4096x2160@30Hz(reduced blanking) デュアルヘッドオペレーション(プライマリー+セカンダリー) 1920x1200@60Hz(reduced blanking)2画面 |
最大延長距離 | Cat X:100m シングルモード:10km ※ネットワークスイッチから |