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OMFファイル書き出し方法

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2008年8月18日
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FinalCutProやAvidなどのノンリニア編集機で編集したデータをMA作業に持ち込む場合、ノンリニア編集機からOMFファイルを書き出し、ProToolsに読み込ませる、というワークフローが考えられます。

異なるソフト間でのデータの互換性を保つために、ノンリニア側での書き出しの設定、MA側での読み込みの設定、どちらとも注意が必要になってきます。



下記に、FCP→ProToolsを例に、ワークフローとその注意点をご紹介します。
 









1.FCPからOMFファイルを出力





(1)OMFに出力させたいトラックをタイムライン上でONにしておく

※ここでOFFにしているトラックは、OMFファイルには書き出されません!










(2)ブラウザで、OMFを書き出したいシーケンス上で右クリック→「書き出し」→「オーディオをOMFに」を選択する







(3)サンプルレート、深度を設定する



☆のりしろはデフォルトで「1秒」に設定されています。



☆「クロスフェードトランジションを含める」

☆「レベルを含める」

この二つのチェック項目に関しては反映されますが、



☆「パンを含める」


に関しては、ProToolsで読み込む時の設定に依存します。

FCP側で設定したステレオ/モノラルなどは、無効になってしまいます。




(4)ファイルの保存先と名称を決め、書き出す









2.ProToolsにOMFを読み込ませる





ProToolsでOMFファイルを読み込むには、「DigiTranslator」というオプションソフトをインストールしなければなりません



(1)ProToolsを起動させ、新規セッションを作成する







(2)「ファイルメニュー⇒インポート⇒OMF」で読み込ませたいOMFファイルを選択する



読み込ませると、「セッションデータをインポート」という画面が立ち上がります。

各項目をそれぞれ、適切に設定してください。




「奇数トラックを左に/偶数トラックを右にパン」設定で、パンの設定が決まります。

 チェックをON:ステレオ

 チェックをOFF:モノラル(センターから出力)

となります。ご注意下さい。








運用上の注意




1.トランジションの反映

FCP上でオーディオトランジションをかける場合、「直線的」と「曲線的」の二種類ありますが、どちらで設定していても、ProToolsに読み込ませた段階で、「均一のパワー(曲線)」の状態になります。



2.OMFファイルサイズ

OMFファイルは2GBのファイルサイズ制限があります。



3.文字化け

FCPで日本語のクリップ名をつけていると、ProToolsで読み込ませた段階で文字化けします。

ただし、Avidから出力させたOMFであれば文字化けしません。



4.フィルタ

FCPでかけたオーディオフィルタは基本的にOMFに反映されません。







以上の点に注意して、ファイルをやり取りしましょう!

※この記事は予告なく変更することがあります。

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