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ガイドラインの違い(Ofcom , Japan NAB)

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ガイドラインの選択によって映像の解析結果は異なります。
これは各ガイドラインによって基準が異なることが原因です。

◆ Ofcomガイドライン

Ofcom(英国情報通信庁)が1994年11月にガイダンスノートとして発表(その後何度か改訂が行われた)したガイドラインで、20年以上にわたりイギリスで正式に採用されており、世界中で広く使用されています。
このガイドラインはSDR(標準ダイナミックレンジ)のみを対象としており、
最大白色は200 cd/㎡(nit)、ガンマは2.2と制定しています。

・輝度点滅について
毎秒3回以上、20 cd/m2(またはそれ以上)のコントラストが点滅、画面領域25%以上めているものと定義されます

・赤色点滅について
輝度変化関係なく、飽和した赤色むフラッシュも禁止されています
飽和した赤色とは、下の図の様にCIE 色度空間で Rec 709 80% 赤(赤成分が全色成分の 80% 以上ある色、 R/(R+G+B)>0.8であるRGBの組み合わせの色)と D65 の白色点から終点までの 2 つの破線で囲まれた領域の色です。

・空間パターンについて
潜在的に有害な空間パターンは、
20cd/m2(またはそれ以上)のコントラストを持ち、
5つ以上の明暗のストライプのペアを含み、40%以上の画面領域を占めると定義されます。

・警告値の連続による失格について
空間パターンには適応されず、5秒間の連続した輝度点滅または赤色点滅(共に警告値)は警告値の連続による失格となります。


◆Japan NABガイドライン

一般社団法人日本民間放送連盟が2006年に定めたガイドラインです。
こちらもSDRのみが対象です。
Ofcomとの大きな違いはスクリーン輝度(cd/㎡)ではなく、ディスプレイで表現される輝度信号(0 ~100 IRE 単位)づいている点です。

IREとは最高輝度の白色を100 IRE、最低輝度の黒色を0 IREとして定義した輝度信号の大きさの単位です。
(黒を7.5 IREとする場合がありますが、当ガイドラインは0〜100IREとしています。)

・輝度点滅について
10 IREユニット(またはそれ以上)のコントラストが1あたり3回以上点滅、画面領域25%以上めることとして定義されています
点滅は、3秒間隔で2秒を超えない限り、最大 20 IRE ユニットおよび最大 5 fps まで許容されます。
シーンチェンジから1秒以内の場合、フラッシュは 1.5 fps に制限されます。 (ビデオ画像領域の 80% 以上をカバーする 20 IRE ユニットのフラッシュ コントラストとして定義されます)
90 IRE を完全に超えるか、30 IRE を完全に下回るフラッシュは免除されます。

・赤色点滅について
点滅制限YUVスペースで定義され50%飽和、25%画面領域、および3fps制限されています

・空間パターンについて
10IRE(またはそれ以上)のコントラストを持ち、5つ以上の明暗のストライプのペアを含み、40%以上の画面領域を占めるものと定義されています。

・警告値の連続による失格について
空間パターンには適応されず、5秒間の連続した輝度点滅または赤色点滅(共に警告値)は警告値の連続による失格となります。


以上、OfcomとJapanNABのガイドラインにおける各項目の定義を列挙しました。
冒頭でも述べた通り、基準が異なるためガイドラインによって結果が異なるという事がお分かりになるかと存じます。

※この記事は予告なく変更することがあります。

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