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メディア保存時の注意点

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2008年11月10日
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「名称未設定」のフォルダに「名称未設定」のQTファイルがたくさんできていて困ったことはありませんか?編集中は問題ないかもしれませんが、編集が終了してメディアを消そうとしたときに、どれがどれだか分からなくなってしまう状況に陥ってしまいますよね。



そうならないためには、きちんと名称をつける癖を付け、保存先もきちんと設定することが大切です。下記に、メディアの保存時の注意点をまとめていますので、今後のメディア管理に役立ててみてください。



ちなみに、メディアの消し方については、こちら↓

https://itochu-cable-systems.jp/esb/useful/apple/2008/08/147

(HDDのお掃除方法)

画像が見にくい場合はクリックしてください。
 







1.名称を付ける

キャプチャをする前に、以下の3点をきっちり設定しましょう。




①プロジェクト名を付ける(名称未設定プロジェクトのままにしない)

②保存先HDD内に分かりやすいようにプロジェクト名と同じ名前のフォルダを作る

③「切り出しと取り込み」画面での「説明」欄に「クリップ名」を入力する


(ここを未入力にすると、名称未設定QTファイルが出来上がる)




この3つさえきちんと設定してあれば、「名称未設定」がたくさん出てくることはありません。



また、プロジェクト名を設定しないと、自動保存ボールドが保存されませんので、必ずプロジェクト名を最初に付けるようにしましょう。





2.メディアの保存先

HD編集などで高速な外付けHDDを使用している場合は、キャプチャデータやレンダリングデータ、自動保存ボールドは必ずその外付けHDDに保存するようにしましょう。



「FinalCutPro」メニュー→「システム設定」にて、設定します。







また、1.②でお話したように、フォルダまできちんと設定しておくと、あとで削除するときに楽になります。



単純に外付けHDDに保存先を設定した場合、


外付けHDD/Capture scratch/プロジェクト名フォルダ/素材QT




という階層にメディアが保存され、同様にレンダリングデータなども下図のような階層に保存されます。

この設定のまま他のプロジェクトでキャプチャが行われると、同じ階層に別プロジェクトのフォルダも出来上がります。

下図は、「hana」「HDV」「metoro」という3つのプロジェクトが同じCaptureScratchにメディアを保存した状況を示しています。









そうなると、メディアの削除を行う場合、capture scratch、Audio render files、render filesの3つのフォルダ内から自分のプロジェクト名フォルダを削除していかなければなりません。




しかし、外付けHDDの第一階層にプロジェクト名フォルダを作成し保存先設定をしておくと、


外付けHDD/プロジェクト名フォルダ/Capture scratch/プロジェクト名フォルダ/素材QT


という階層にメディアが保存されるようになります。










階層が深くなってしまい探すのが大変だと思われるかもしれませんが、この設定にしておくとメディアの削除をするときに、第一階層の「プロジェクト名フォルダ」の中身をまとめて削除するだけでよくなります。




プロジェクト名フォルダをそれぞれ作成してそこにキャプチャする

というルールを作っておけば、メディアの管理が楽になり、削除忘れなども減ると思いますので、HDDの無駄遣いも少なくなるでしょう。




3.キャッシュについて



FCPを使用していると、下記の三種類のキャッシュファイルが必ず溜まります。


波形キャッシュ(waveform cache)

サムネールキャッシュ(Thumbnail cache)

自動保存ボールド(Autosave Vault)





自動保存ボールドに関しては、プロジェクトファイルのバックアップの役割がありますので、プロジェクトの使用が終わるまでは残しておいた方が安全ですが、他の二つに関しては残しておく必要はありません。



自動保存ボールド(Autosave Vault)は外付けHDDにキャプチャ素材と一緒に保存しておきましょう。

編集が一通り終わったら、これらのファイルも捨てる癖をつけましょう。
また保存先は、外付けHDDなどの高速HDDには入れないようにしましょう。これらのキャッシュファイルは数kB程度の小さなファイルです。小さなファイルを高速なHDDにたくさん保存しておくと、HDDの速度が著しく低下する可能性があります。




以上のことに注意して、快適なメディア管理を目指しましょう!

※この記事は予告なく変更することがあります。

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