Editing Support BOX
エディティングサポートボックス
編集システム構築の経験豊富な伊藤忠ケーブルシステムへご相談ください
EDID書き換え方法~手動篇~
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IHSEのCPUユニットは、メーカーが作成した汎用的なEDID情報をデフォルトで
保有していますが、特定のEDID情報を使用したい場合において
デフォルトから上書き保存することが可能です。
これを「手動」で行うのと「TeraTool経由」で行うのと2通りあり、
本稿では前者のご説明を致します。
▶各エクステンダーには「PROG」と名前の付いたメンテナンス用のポートがあり、
接続先ではEDID以外にもファームウエアを扱っている箇所にアクセスすること
になり、手順を誤るとエクステンダーの故障に繋がる可能性もあるため、
十分注意しながら手順通りに作業は行って下さい..!
① 「Type-A to Mini USB Type-B」のケーブルとWindows PCを用意します。
※モノによっては充電の用途だけしかないものもあるため、
データ通信も可能なものをお使い下さい。
※Macでは正常なアクセスや通信が取れない可能性があるため使用はお控え下さい。
※使用するWindwosPCにはなるべくアンチウィルスソフトウェアが
インストールされていない方よいです。
インストールされている場合、USB ポートや USBドライブへのスキャンを
停止するのを事前に確認して下さい。
② EDIDを変更したいCPUに電源を入れ、起動のために5秒程置いてから
Mini USB Type-Bのケーブルを挿します。
③ エクステンダーが USB ドライブとして認識されると、下図のようにファイルの一覧が
見られるようになります。
④ 使用したいEDIDのBINファイルをPCのデスクトップに用意した上で、
ドラッグアンドドロップでファイルを書き込みます。
⑤ 書き込み完了後、「USBの安全な取り外し」を必ず行ってからケーブルを抜き、
CPUの電源を入り切りして下さい。
⑥ もしもPC側で認識しているEDIDが変わっていない場合は、
映像ケーブルの抜き差しを行ってください。
<482や483モデルの場合>
■ Dual-Headが可能なモデルのCPUにおいてはBINファイルを2つ持っており、
先述した手順では末尾に「1」が付いている方(プライマリー側)のBINファイルしか
変更できません。末尾に「2」が付いている方(セカンダリー側)のBINファイルも
変更する場合は下記手順を追加で行う必要があります。
・CONFIGというテキストファイルを開き、「#CFG」の欄でEnterキーを押し、
一行追加で改行をしてから「WREDID2」と書き込むことで
セカンダリーのEDIDを書き換えるパラーメーターとして機能します。
その後EDIDをドラッグアンドドロップして、上記と同じ手順を踏みます。
書き換え後は再度CPUにアクセスし、追記したパラメーターを削除して、
上記と同じ手順でCPUとの接続を切ります。
<補足事項>
※基本的にEDIDの書き換えは、KVMコマンドの「ホットキー✕2, <a>」を入力し
CONが繋がっているモニターのEDIDを接続しているCPUに渡すことで行われます。
(MTX経由で行う場合は、必ず当該CPUとフルアクセスしている
CONユニットから行います。)
(書き換え後①~③の手順でCPUにアクセスし、上書きされたEDIDのBINファイルを
同じくドラッグアンドドロップで抽出することも可能です。)
ただ、下記のようなケースにおいては、このコマンド以外でEDIDの書き換えを
行わないといけないこともあります。
・モニターの種類が混在する中で使用するEDIDを統一したい場合
・システム内で使われていないモニターのEDIDを使用する必要がある場合
・不具合解消のためにメーカーから提供されたEDIDを使用する場合
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◮ エクステンダーに実装されいるファームウェアバージョンにより
使用できる機能の有無や差異が発生する場合があるため予めご了承ください。
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※この記事は予告なく変更することがあります。