教育 事例
AALTO UNIVERSITY
フィンランド Aalto大学
The Customer
オーディオビジュアルコミュニケーション、ニューメディア、モーションピクチャー、プロダクションデザインを専門とするフィンランドのAalto大学は、映画やテレビ、デジタルメディアなどの各分野を組み合わせたメディアセンターを保有しており、映像分野の教育、研究、開発等を中心に活動しています。ヨーロッパにある大学で最も設備の整ったメディア制作リソースの1つで、11,000平方メートルを超える敷地に建つ校舎では、数多くのステージや映画・テレビ関連のイベントが催され、毎年3万人以上の人が来訪します。
The Challenge
Aalto大学メディアセンターは、ユーザーが使用するファイル形式やコンピューターの用途が多岐にわたることから、柔軟性と多様性を重視して設計されています。ユーザーからの要望は、Flashビデオ、QuickTime、DVD/MPEGに加え、一般的なオフィスファイルなど、センター内のどこに居ても離れたコンピューターにアクセスし、あらゆる形式の必要なファイルを瞬時に取り出し活用できるようにすることでした。
The Solution
メディアセンターで行われる様々なオペレーションに柔軟に応えるべく、システムインテグレーターMespek社によってIHSE KVMシステムが導入されました。制作オフィスとマシンルームに設置された12式のコンピューターを12か所のコントロールルームから自由に選択、アクセスできるようシステムアップされ、オペレーターが特定のコントロールルームに縛られることはなくなりました。センター内のどこにいても、自由に任意のコンピューターにアクセスし操作することができます。
これにより、スタジオやコントロールルームを特定のタスク専用とする必要はなくなり、その時々で、様々なニーズに応えることが可能となりました。テレビスタジオとして利用する場合はマルチカメラ収録やバーチャル収録、モーションキャプチャ制作業務などが行われるため、それらに必要なコンピューターに切り換えて使用します。ポスプロ業務で使用する場合は使用するコンピューターが異なるため、ビデオサーバー、CG編集などのコンピューターに切り替えて使用します。これらのコンピューターは全てIHSE Draco Tera Compact KVMスイッチ によって瞬時に切り替え、操作できるようになっており、シビアなスケジュールのスタジオ運用を最大限、効率化しています。
The Benefit
「CG編集用など、我々が使用するコンピューターの中にはNvidia Quadro6000を搭載し、デュアルモニターで使用するものもあります。ハイエンドなバーチャルスタジオシステムとパワフルなコンピューターを瞬時に切り替えることがKVMシステムに求められます。IHSE Draco KVMシステムはシングルモニター、デュアルモニター、さらにはクアッドモニター環境であっても、KVMの切り替えに時間を要する事はありません。オーディオを始め、ペンタブレットやジョグホイール、メモリ、ウェブカメラなどのUSBデバイスを必要に応じて追加接続する場合がありますが、それによってビデオ画質や操作のパフォーマンスが落ちることもありません。」
「スタジオスタッフと学生の数は履修するコースによってはとても少ないので、1人でコンピューターを切り換えながら複数の作業を並行して行えるようになり、現在のシステムは非常に便利です。逆に規模の大きなイベントでは複数のコントロールルームでタスクを分業化することができるので、チーム全体の作業効率も上がります。」
-Aalto大学 Tony Tolin氏
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