IHSEのKVMシステム「Draco」とは

KVMシステムとは、PC本体とKVM(キーボード・ディスプレイ・マウス)をエクステンダーで延長し、遠隔からのPC操作を可能にするシステムです。これにより、PCはセキュリティとクーリングに優れた機械室へ集約し、オペレーターは機器が発する騒音や熱の影響を受けない快適な環境で作業することが可能となります。高機能かつ高品質なIHSE社のKVMシステム「Draco」は、各国の重要な基幹設備に数多く採用されています。

IHSEのKVMシステム「Draco」は、

  • 圧倒的なセキュリティ機能と高い信頼性を有する非IP型のKVMシステム
  • 世界各国の重要施設(政府機関・防衛、鉄道・交通監視、航空監視、工場、船舶、放送局等)に豊富な導入実績 詳細はこちら
  • システム規模に影響されない優れた操作性と安定した動作
  • 拡張性と柔軟性に優れたシステム構成
  • 最高品質のビデオ圧縮技術に支えられた遅延のない高画質画像
  • Etherケーブルで最大140m、ファイバーケーブルで最大10kmまで延長可能
  • TCP/IP接続された外部端末からのリモートアクセスを可能にするIPGateway製品もラインアップ 詳細はこちら
  • 4KディスプレイにフルHD4画面をマルチ表示が可能なKVM機能付き4K60P対応マルチビューワ 詳細はこちら

単純延長

単純延長

マトリックス延長

複数のPC(CPUユニット)と複数のKVM(KVMコンソールユニット)をMTXスイッチ経由で接続し、KVM MTXシステムを構築します。これにより1組のKVM(KVMコンソールユニット)から複数のPC(CPUユニット)へのアクセスが可能になり、さらに1 台のPCを複数のKVMで共有することができるなど様々なメリットがあります。

マトリックス延長

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Dracoシリーズの特長

インスタントスイッチテクノロジー

インスタントスイッチテクノロジー

IP-KVMシステムでPCの切り替え操作を行った場合、黒味の表示は避けられませんが、IHSE Dracoシステムは独自のインスタントスイッチ技術(ディレイレスによるPCの切替)により、黒味のないシームレスな切り替えが可能です。

フレックスポートテクノロジー

フレックスポートテクノロジー

Dracoシリーズは、そのポート数の範囲内でCPU側、コンソール側を自由に設定可能です。例えば288ポートのスイッチで通常の144CPUポート対 144KVMコンソールポートの設定はもちろん、287CPUポート対1KVMコンソールポート等、極端な設定も可能です。また、1つのシャーシ内で通常の KVMポートと3G/HD-SDIポートの混在も可能です。(Enterpriseシリーズ)

CATxまたはファイバーケーブルポート

CATxまたはファイバーケーブルポート

Draco Tera Enterpriseシリーズでは、8ポート単位のCATxケーブルポート、ファイバーケーブルポートの各モジュールが選択できます。また、同一解像度・構成のCPU側/コンソール側ではそれぞれのCATx/ファイバーポートの相互変換が可能です。

エクステンダー

エクステンダー

DracoシリーズはCPU側、コンソール側にエクステンダーを使用します。スイッチを介さず1対1でも接 続可能で、その延長距離によってCATxまたはファイバーケーブル接続が選択できます。接続形態によってアナログ VGA、シングルまたはデュアルリンクDVI、HDMI、DisplayPort、USB1.1、USB2.0、デジタル/アナログオーディオ、RS232/シリアルポートなど、各種信号に対応する豊富なモデルがラインアップされています。

多彩なコントロール機能

多彩なコントロール機能

Dracoシリーズは従来のコンソール側でのOSD(オン・スクリーン.ディスプレイ)による制御はもちろん、 Draco Toolsソフトウェアによる統合された制御や、モニタリングが可能です。また、CrestronやAMXなど外部制御システムからのコントロールも可能です。(オプション)

KVMマトリックスリダンダントシステム

エクステンダーのリダンダントモジュールの選択により、KVMマトリックスシステムのリダンダント構成が可能となります。
これにより、MTXスイッチの故障やケーブル断等の不測の事態への対応ができます。

フルリダンダントシステム構成例

エクステンダーのEtherポートや、MTXスイッチのEtherポートがダウンした場合、ポート単位で自動切り替えを行います。
これによりCPU-コンソール間の通信断を最小限に抑えることが可能です。
もちろんMTXスイッチがダウンした場合も、自動的にもう片方のMTXスイッチに自動的に切り替わります。

フルリダンダントシステム構成例

セミリダンダントシステム構成例

1台のCPUユニットのデュアルポートを別々のMTXスイッチ経由で、2台のKVMコンソールユニットに接続することにより、MTXスイッチダウン時に迅速な対応が可能となります。

セミリダンダントシステム構成例

フォールバックシステム構成例

MTXスイッチダウン時は、各CPUユニットとKVMコンソールユニットは自動的にダイレクト接続になり、緊急退避ができます。

フォールバックシステム構成例

MTXスイッチファンクション

マルチスクリーン

マルチスクリーンオプションでは、最大4台のKVMコンソールユニットを1台のキーボードマウスで操作できます。ディスプレイはKVMコンソールユニットの数だけ必要となりますが、マウスはそのディスプレイ間を自由に操作することが可能です。マウスが表示されている当該PCのキーボード操作が可能となります。

MTXスイッチファンクション マルチスクリーン

Matrix Grid

複数MTXスイッチ間のタイライン接続により、異なるスイッチに接続されたCPUに、異なるスイッチに接続されたコンソールから相互にアクセスする事が可能となります。(アクセス可能な回線数は、両スイッチ間に接続されたケーブル数に依存します。)
Matrix Grid機能の使用により、マスターとなるスイッチがシステム上の複数スイッチを総合管理し、回線混雑時に自動的に回避ルートを検索、信号経路を設定することで、より自由度の高いルーティングが可能となります。

MTXスイッチファンクション Matrix Grid