モスキート音 自動検知機能についてのご紹介
今回のトピックであるモスキート音ですが、通常、17KHzを超える高周波トーンのことを私たちはモスキート音と呼んでいます。人間は一般的に20Hz~20KHzの周波数の音を聞くことができると言われていますが、年齢を重ねるにつれ音を聴き分ける能力が変化するため、若年層の人(幼少~10代半ば)はモスキート音を聞き取ることが出来ますが、30代になる頃には聴こえなくなると言われています。
そんなモスキート音ですが、鳥獣が家屋に侵入するのを防止したり深夜の公園にたむろする若者たちを撃退したりと、私たちの生活の中でとても役に立っていて、意外と身近な場所でも流れていたりします。このため、私たちが収録したコンテンツに意図せずモスキート音が入り込んでしまっていることは決して珍しいケースではありません。時に有益なモスキート音ですが、困ったことに大人には聴こえないので、最後まで誰にも気付かれることなく、そのまま放送されてしまう恐れがあり、映像作品を放送・配信する側からすると、実はとても厄介な存在なのです。
幼少期の子供には、モスキート音が頭痛や身体的ストレスの要因となることが知られています。また、私たち大人はその存在に気付かない(気付けない)ため、私たちが知らぬ間に幼児の聴覚システムに深刻なダメージを与えてしまう恐れがあることが報告されています。このためコンテンツプロバイダーが「放送・配信されるコンテンツにモスキート音が含まれていないこと」を事前に確認することは非常に重要なプロセスです。
この度、Venera Technologies社のQCツールであるQuasarとPulsarに、コンテンツに紛れて存在するモスキート音を確実に検知・検出する機能が新たに追加されました。ユーザーはターゲットとする周波数の範囲を柔軟に定義することが出来、指定した範囲内に存在する全てのモスキート音をオーディオスペクトル分析により検出することが可能です。既存の解析項目に加えることで自動化されたフローの中での検出を実現し、ワークフローの効率が大幅に向上します。
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