The Customer

Israel Railways(ISR)は、運輸省の運営部門として鉄道事業の運行、管理を行う国営事業者です。
イスラエルの鉄道建設は19世紀末に始まり、最初の線路はヤッファとエルサレムの間に敷設されました。現在、Israel Railwaysは首都圏だけでなく全国の都市、町、村などに点在する70の駅を1日700本以上の列車で結んでおり、イスラエルの交通インフラを支えています。
2040年には年間で約3億人の旅行者が移動すると予想されており、鉄道網のさらなる拡張とより多くの駅の建設が必要とされています。また、環境に優しい近代的な鉄道車両へのアップグレードを可能にするため、既に約450㎞の線路が電化されています。
テルアビブから20km離れたロード市には、最先端の管制センターが建設されました。先進的で安全な鉄道サービスが、この管制センターからイスラエル全土へ提供されていきます。

The Solution

DM Engineering社はIsrael Railwaysのエンジニアと密接に連携し、セキュリティ、安全性、乗客管理、状況対応など、あらゆる分野に適した制御室の開発を進めていきました。
全てのシステムは相互接続されているため、必要に応じて他の部署の許可されたチームが即座に必要な情報にアクセスできます。
7か所の制御エリアには、576ポートのDraco Tera Enterpriseマトリクススイッチ と4つのサブマトリクス(160ポートのDraco Tera Enterprise×2式、288ポートのDraco Tera Enterprise、80ポートのDraco Tera Enterprise)で構成されたKVMマトリクスシステムが導入されました。
重要な情報とサービスを提供するため、数百台のコンピューターがセキュリティの確保された個別のエリアに分かれて設置されました。これらのコンピューターは、各部屋のKVMスイッチを介してそれぞれのオペレーターのディスプレイに表示され、さらに制御室の前面に設置された大型ビデオウォールにも表示させることが可能です。ビデオウォールの大きさは各部屋の大きさによって異なり、最も広い信号制御室にはパネル40枚分にもおよぶ巨大なビデオウォールが設置されています。
全てのKVMスイッチはマトリクスグリッドによって統合管理されているため、事故が発生した有事の際には、必要なデータを即座に危機管理室に送り、担当のオペレーターや監督者が直ちに対応することが可能です。

「私たちは過去にIHSE Draco KVMスイッチをベースにしたいくつかの大型AVシステムをインストールしており、全てのケースにおいて、システムの柔軟性、構成の容易さ、そして利用可能なデバイスの多様性の恩恵を受けてきました。IHSE Draco KVMシステムは他社製のKVMシステムと比較して、はるかに効果的なソリューションを構築でき、また、インストールが容易になります。さらにCrestron社のコントローラーやLG社のビデオウォールマネジメントユニット、Clear One社のオーディオシステムなど、多くの周辺機器と容易に統合できるため、将来性があり適応性の高いインフラを構築できます。」
DM Engineering社 プリセールスマネージャー Eran Mariem氏

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