Case Study
導入事例

株式会社ブル
株式会社ブル 様

メーカー

IHSE

導入機器

Draco Tera Flex K480-C40
CPUユニット:約20式
CONユニット:約20式
Draco IP CON R488シリーズ:1式

MTXスイッチ:K480-C32

Draco IP CON R488シリーズ

株式会社ブル

株式会社ブル様 (https://bull-japan.co.jp/) は、主にテレビドラマの同録やビデオ編集・MAなどのポストプロダクション業務を行っており、これまで数多くの作品に携わられてきました。この度、IHSE社製Draco KVMシステムを導入いただきました。

在京キー局のドラマ編集に数多く携わられているブル様では、常に編集室の稼働率が高く、1人のエディターが2台の編集機を並行して使用し作業することも多くありました。
しかし全ての編集機はそれぞれの編集室ごとに運用が限定されていたため、作業効率の面で問題がありました。

今回、Draco KVMシステムを導入されたことにより、編集室からは各編集機を自由に選択してご使用いただくことが可能になったため、作業効率が飛躍的に向上しました。例えば、ある編集機に障害が発生した場合でも他の編集機で代用できることや、1部屋の編集室で複数の編集機を並行して操作するなど、エディターが部屋を移動することなく柔軟に編集作業に取り組んでいただいております。

株式会社ブル ラックに実装されたKVMエクステンダー

ラックに実装されたKVMエクステンダー

KVMエクステンダーは1台のエクステンダーでデュアルディスプレイの延長が可能なDraco Vario 483シリーズを中心に導入いただきました。
また、ブル様ではDaVinci Resolve Mini PanelとMicro Panelの2種類のカラーパネルを使用されており、USB 2.0の機能追加モジュールを使用することで、各カラーパネルの延長と、複数のDaVinci Resolve端末によるカラーパネルの共有が可能となりました。
さらに、Draco IP CON R488シリーズの導入により、システム管理者が社外からでも KVMシステムへアクセスし、共有ストレージのボリューム容量変更や、PCのリビルド進捗状況の確認など、多くのメンテナンス業務を必要最低限の出社で行えるようになりました。

IHSE社製の KVMは一般的なIP-KVMとは違い、ユニットごとにIPアドレスが存在しないため、ネットワーク設定などは必要なく、LANケーブルを繋ぐだけでユニット同士が通信をします。
ブル様では、バックアップ用にパッチ盤を使用しており、万が一MTXスイッチに障害が発生した場合でも、CPUユニットとConsoleユニットを直結し、ダウンタイムを最小限に抑えることができるようにシステム設計されています。

株式会社ブル ラックに実装されたKVMマトリクスとパッチ盤

ラックに実装されたKVMマトリクスとパッチ盤

株式会社ブル ネットワーク

株式会社ブル ポストプロダクション技術部 岡田様

ポストプロダクション技術部 岡田様

株式会社ブル KVMアクセス管理表

運用の中で生まれたアイデアの一つである、KVMアクセス管理表

今回の取材に応じていただいたポストプロダクション技術部 岡田様から以下の通り、コメントをいただきました。

「KVMシステムの導入にあたって最も重視したことは、安定性でした。他メーカーのIP-KVMでは、管理サーバーが故障したら運用が止まってしまうのが難点でした。
IHSEの場合、万が一障害が発生しても、パッチ盤での回避でバックアップ系統も担保できるのが魅力的でした。ドラマの本番試写などは緊急の場合に運用を止めることはできないので、たとえ出社している人間が限られていても、最小限のダウンタイムで運用が継続できる IHSE は非常に有用です。また、KVMシステムを導入することによって業務効率の向上だけでなく、若いエディターたちが今まででは思いつかないような運用をしていて、アイデアの幅に関しては大きな可能性を感じています。」

当システムは下記メディアでも紹介されています。
ぜひご覧ください。